読み終わった
- 作者: みおちづる,永盛綾子
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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ラスト1つ前の巻。
3つの時光石という時間をあやつることの出来る石をユーリは発明するんだけれど、それを巡って争いが起き、レッド・ストーンが大爆発を起こして世界に大きな被害が出てしまった世界の話。
ユーリは護衛ロボットのゴアと1000年近く前に漂流し、海賊となって人助けをしながら自身の持っていたブルー・ストーンを壊す方法を探して250年近くさ迷っていたんですよね。
ある大国に滅ぼされた島の領主の娘ノエルを助けたことからその旅は大きく動き始めることになるんですが、未来からグリーン・ストーンを手にやって来た黒マントの男がユーリの前に現れて、ブルー・ストーンをよこせという。
彼は時光石の力を悪用しようとしているからもちろん拒否する。
黒マントは私欲のため、ユーリは3つの石を同時に壊すために失われたレッド・ストーンをもう一度作ろうとする。
そして、はるか未来で石の原料になったノエルの家に伝わるザリア石の指輪は石の力を強める性質を持った代物で、それを巡っての争いもある。
船で暮らすノエルと同い年の2人の少年のストーリーも終わり、そしていよいよ残るはノエルとユーリの物語。
今回で2人の関係がわかり、そしてユーリの恋人が未来から駆けつけるんですが3つの石とザリア石を取られてしまった上、ユーリもさらわれてしまった。
残された人達はユーリを助けるために、未来を掴むための戦いを決意し、最終巻へと続く。
あとがきで表紙・挿絵担当の永盛綾子さんがおっしゃってましたが、作中で魔法と思うようなものは全て人が作ったものなんですよね。
この話のはじまりも未来のために素晴らしい発明をし、それが結果的に大きな悲しみを生み出してしまったという辛い出来事を生み出してしまった。ユーリの背中には決して癒えることのない深い傷があり、それは自分自身の背負う十字架なんでしょう。
主要キャラクターに少年少女たちを置いたのは彼らが紡ぐ未来があるということ。
彼らが船を降りるとき、この物語はきっと終わるのでしょうが、その未来はユーリのいた750年後にまっすぐ続いていくんでしょう。
某大作専門アニメスタジオで映像化して貰いたい気もするけれど、そうなったら間違いなく重厚な世界設定汚されそうな気がするんですよね。
そうなったら多分ユーリは空を飛ぶ。
うわ、見たくね(笑)
あと、西尾維新の小説が予約開始してますね。
DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
- 作者: 西尾維新,小畑健,大場つぐみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: 単行本
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