毎年やってますが

今年見たり読んだりしたものをまとめてみよう。
今日は本にしますか。
ちょうど、本日110冊目となる文学少女3巻と111冊目のジョン平とぼくと2巻を読み終わったところです。

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

古典文学に絡めたミステリーというスタイルのこのシリーズ3作目。
リンクのさせ方うまいですよねえ。
こういった手法は天国の本屋 (新潮文庫)の「泣いたあかおに」、天国の本屋―うつしいろのゆめ (新潮文庫)の「むくどりのゆめ」が該当するのかなあ。
とりあえず泣いたあかおにはガチ。
3部作ですが上記の1、2がおすすめです。
話はそれましたが、ラストに衝撃の事実が。
次回以降はどんな展開が待っているんだろう。
この作品の毛色からして、誰も傷つかずには終わることは無いのだろうけど、この人の描くキャラクターは誰も皆魅力的というのがずるい(笑)
ハッピーエンドで終わって欲しいなあ。。。

魔法を題材にした話、とファンタジーを想像させておいて舞台は現代。
主人公は化学室でひとり実験を繰り返したりする理系少年。
組み合わせたらよくあるキャラクターものの作品になりがちな難しい題材を「読ませる」作品に仕立て上げた良作。
けっこう文字数多いんですがすらすら読めましたね。このシンプルさがまたいい。
出てる版元はラノベ系(GA文庫)ですが、これ中高生向けのジュブナイル作品で出しても違和感無いですね(笑)

そして、今年読んだ本をいくつか列挙。

狼と香辛料 (電撃文庫)

今年読んだ本ではトップに入りました。確か、「このライトノベルがすごい」で1位なんですよね。
今年デビューで最大の出世頭じゃないだろうか。スゲー
中世もので経済ものでファンタジーものですよ。
ゴメン、この3つが1つの作品の同居するなんて信じられなかったw
そういった意味で今年でた文学作品の中でも相当の異端児なんじゃないかと思います。
騙されたと思って読んで欲しい。

夜のピクニック (新潮文庫)

映画にもなった作品。
高校の伝統行事として行われる「歩行祭」を舞台にした一晩の物語。
みんなと一緒に1つのことをやり遂げるということ。
融と貴子と、二人を取り巻く友人たちと、海の向こうから歩行祭に思いを馳せる元クラスメイトの思い。
読み終わった後の読後感の良さはなんともいえない。
映画版のDVDは来年2月にリリース。楽しみですw

とらドラ!1 (電撃文庫)

そういえばこれも今年の刊行なんですねえ。
ブコメと思いきや文字通りラブもあるし米もあるという。
作者のメシに対する思い入れの強さがすげえw
前作「わたしたちの田村くん」と比べて電波の量は減ったけれどもテンションは倍増した感じです。
1月には新刊が出るとのこと。楽しみです。

勝負勘 (角川oneテーマ21)

岡部幸雄ジョッキーの著書。
38年にわたる競馬生活から得た経験に基づく一冊。
ただファンのための本というだけではなく、仕事に向かう上での心持ちについて考えさせられます。
ちなみに直筆サイン入り。家宝にします(笑)

荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)
荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫)

果たしてこれは幸福な結末だったのだろうか。
なかなか読み応えのある作品でした。
ただ、中盤でちょっと長くなっちゃったのが惜しいかな。
まあ面白かったですけどね。全ての種明かしと、全ての結末で驚かされたねえ。

と、まあこんな感じでしょうか。
次点に、ラジオガール・ウィズ・ジャミング (電撃文庫 (1288))あたりを推奨しておきます。
こちらは戦後、軍政の敷かれた町で情報統制が続いているんですが、そこに毎夜現れる海賊放送の話。
みんないいキャラしていて最後はホロリとくる良作。